日なたのアイスクリーム

オタク気質30代の散文裏ブログ。日常での気づきやオチのない日記、犬や猫のことなど。

猫の見る / 景色は猫しか / 見ていない

うちの三毛猫は、特に窓の外の景色を見るのが好き。

どこに行ったかな、と見回すと

高確率でカーテンの裏にいて

じっと、ずっと外を見ている。

1時間見ているときもざらにある。

 


たまに人や猫が(!)通ったり、明かりがついたり

天気が変わったり蝶々が来たりはするけれども

ほとんど外の様子が変わらないときもじっと見ている。使命のように。

おうちを守っているのだろうか

 


誰も通らない、風で葉っぱがそよぐ以外は

なにも変わらないように見える景色を

すべてが変わったように眺めている猫を見ると

「この景色をいま見ているのは、

 世界でこの小さな猫だけなんだな」

と気づき、なんだか面白い。

もっとも、猫には私が気づかない、

なにか小さな変化が

見えているのだろうけれど。


目だけじゃなく、耳や五感でも見ているのだろうな。

 

 

先日数年ぶりに飛行機に乗った。

雲の上の景色はやっぱり幻想的で、

そんな綿菓子みたいな景色を見て

「犬と猫にも見せられたらいいのにな」と

じっと外の景色を見る光景を思い浮かべた。

この青と白の景色を見たらどんなに目を丸くするだろう、

キラキラさせるのかな、あるいは怖がるのかな、などなど。

 


私は気軽に(?)見ている景色を、

動物たちは一生のうち、見られるか見られないか、かもしれないわけで。

でも、一生かかっても私はあの子が見ている

あの景色のぜんぶを知らない。

家の外の、窓ひとつ分におさまる世界なんですけど

もっといろんなものを見ているのだろうな。

窓ひとつぶんの宇宙ってやつ。

 


1000倍ぐらい何かに気づいてる。

同じ景色を見られたらいいのだけど、

後ろから「何やってるのー」って覗きこむのも好きなんだ。

世界で猫しか見ていない発見の景色。

 

 

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猫の見る 景色は猫しか 見ていない / 2022.8.9