日なたのアイスクリーム

オタク気質30代の散文裏ブログ。日常での気づきやオチのない日記、犬や猫のことなど。

全人類モテで似合わせカットでお願いします(難題)

さまざまな著名人の髪を切っているらしい美容師の方のSNSを何気なく見たところ、驚くほど見事にどのスタイルも好みではなかった。

むしろ「カットしました〜!」と報告している著名人の写真を見て「なぜだろう、元々素敵な方だがきっともっと似合うスタイルがあるはずだ」と思った方々がほぼその方に切っていただいているようで、逆にすごいヒット率だった。

でも、もちろん腕はめちゃくちゃいいのだろう。

動画の手さばきなどを見ると熟練というか、これぞプロとしか言いようがない。

著名人たちもその技術に感動し、毎回感謝を述べている。

 

きっとただ単に私の好みから離れているだけなのだ。と思いつつも少し検索をしてみたら兼ねてより賛否両論のある方のようで私のような印象を抱いた人もどうやらいるらしいが、もちろんそうじゃない人もたくさんいる。

その証拠にこんな感じの口コミも見つけた。(まるまるコピペではない。念のため特定されないように)

 

「この髪型素敵!と思ったら必ず◯◯さんが担当されているんですよね♡」

 

完全に真逆。そりゃそうだ。そこは「私の好み」にハマりそうなサービスを提供してくれるサロンや美容師さんではないというだけ。

参考事例が多いとカット後に「あれ、こんなはずでは」とモヤモヤするミスマッチも防げるし、嫌味ではなく本当にありがたい。

 

それに、生きていれば好みも変化するかもしれない。いつの日か私がその方がクリエイトする髪型という作品を「まさに今私が求めていたもの!」とキラキラとした気持ちで保存して(SNS投稿が前提かよ)ホットペッパービューティーでサロンを予約しようと検索するも、しかしそこはスターがたくさん訪れるような場所だからかインターネットで新規の予約を受けていなかったりするのだろうな。あるいは指名料2000円+施術はカットのみで1万円を超えるのだろう。

 

そもそも誰にでもウケるような、全員にいいねと思われるようなサービスを提供することってほぼ不可能に近いのではないだろうか。

ヘアサロンだっていわゆる全方位モテ、全人類モテの髪型を求めている人ばかりではないから

今回のように「私は見事に好みじゃないけど、真逆のファンもたくさんいる」のは普通であり健全とも言える。

客観的なモテだけではなく自分モテも含めて、全人類モテ専用のサロンなんてたぶんない。いやむしろそういう髪型ってどんなのだ?

 

尖った髪型が好きな人もいればヨシンモリがやりたい人もいて、おくれ毛じゃなくて「もみれ毛」(顔まわりカット)にこだわりたい人もいて、ミニマムなショートが似合う人もいれば黒髪ロングが似合う人もいる。

 

そういえば「似合わせカット」という言葉を聞くようになって久しいが、あれってどういうことなのだろうか。けっこうとくべつなカットなのだろうか。似合わせる以外のカットがあったら悲しいが、きっとそういうことじゃないのだろう。言葉の揚げ足をとるみたいなことはやめたい。

※簡易検索したら知恵袋の回答で好きなのがあったので貼っておく。なんだか言い切りに元気が出る!

「似合わせカット」を依頼すれば必ず似合うというものではありませんし、「似合わせ」と書いてなくても上手い美容師はキッチリ似合わせます。 「似合わせ」の文字は無視して大丈夫です。

 

世の中にはさまざまな美容室や歯医者があふれているから、その中で自分に合う店舗を探せばいいだけなのだが

まあ、それが星の数を数えるよりもしかしたら難しいような気もしている。

トライアンドエラーは当たり前の世界(と私は思っている)。しかもそれってテスト期間なんてものはなく毎回本番なんですよ。体を張ってお金をかけてエラーをする可能性のある刺激的な生活。

 

幸い今は数年前からカラーからカットからトリートメントから、髪のなにもかもを一任しているほど好みに仕上げてくださる美容師さんのいるサロンに定期的にお世話になっているので

サロン選びの悩みからはいったん解放されているが

その美容師さんも年々予約が取りづらくなるほどの人気で、インフルエンサーや著名人の投稿でも実はちょくちょく見かけている。

きっとこれからもお願いするけれど、予約がしばらく埋まっていて行ける日がないかも…なんてことにならないとも言えないので、かかりつけサロンをもう1つ作っていたほうがいいのだろうかとも考えたりする。ただ、そういうふうにカジュアルにサロンを行き来してもいいものなのかは自信がない。

別のサロンに駆け込んだ翌月いつものサロンに行ったら担当さんは「今日はどうしますか〜」ってにこやかにさりげなく私の髪の状態を見つつも「ああ、別のサロンでやってもらったんだな」って絶対気づいちゃうじゃんそれって浮気してきたみたいな後ろめたさが生まれそうでなかなか勇気が出ないのが本音だけれど(ぜえはあ息継ぎしないと)美容師さん的には案外気にしないものなのだろうか。いやでもそれも個人差あるだろうな。

 

と、急に饒舌になったけれども

そうわたくし髪型や髪色を変えるのもヘアサロンに行くのも大好き。髪についていくらでも語れそう。今は気まぐれで伸ばしているので長さはもうしばらく変えていないけれど、髪色は暖色系からオリーブベージュっぽく更新。今回はインナーカラーにイエローを入れました。はい、自分の好みがそもそも全人類モテ対応ではないと思われます。でも好き。

ロングに飽きたらまたボブにするのか、今は好みじゃない髪型が好きになったりもするのか、自分でもわからないけれど ひとつ言えるのは髪型が自分好みだと生活が楽しいし髪の状態がいいと気持ちがいい。これからもそのときどきの自分や時代に合う髪型を楽しみたいなあ。

髪を扱うプロたちは技術を常に磨きながら顧客のどんな心変わりも受け止めて、いつだってどっしり構えて待っていてくれる。似合わせ髪のプロと、この髪と、生きていく。だから心配していない、「髪型については」。生活のほかの心配なんて、そりゃあいろいろあるけどね!