日なたのアイスクリーム

オタク気質30代の散文裏ブログ。日常での気づきやオチのない日記、犬や猫のことなど。

ゲームオーバーはゲームの中だけで

雨風の強い日。今日は珍しく平日に外出する日。そのために半休もとっていたが、雨。こんな天候のときこそ家にいたいけれど、と文字で本音を漏らしつつ、覚悟を決めて家を出る。ちなみに人に会う予定ではないので、雨の中会ったり準備するのが億劫という意味ではない。

外に出たら出たで爽快なのも知っている。天井のない景色、もやもやした空、冷たい冬の空気、カラフルなニットやコートが並ぶ路面店、クリームたっぷりの限定メニューの看板が立つチェーンカフェを横目に目的地へ。雑踏に紛れていると、自分は社会とかろうじて繋がっているのだという少しの安堵が得られる不思議。

この時期はどこもクリスマス仕様でワクワクするな。素直にそう思えるようになったのって意外と大人になってからかもしれない。昔は商業的だからとか、なんでこの時期にはキラキラ盛り上がろ☆と決められないといけないのかとか面倒なことを思っていた。長い間そう思っているわけではなく、まあもっと瞬発的なもので。

 

気になることを相談する目的の通院を済ませ(クリスマス仕様のシルバニアファミリーが飾られていて釘付けになる)、そういえばお腹が減ったので好きなごはん屋、その後カフェへ。大好きなカフェラテを飲みながら仕事のチャットをスマートフォンで適度に追い、持ち歩いている短編を少しだけ読む。本当に少しだけでも気分転換になるのが読書。

その後はお取り置きしていたシュトレンをピックアップして、ふらふらと可愛いっぽいお店に入り、ぴんときた靴下を3足─1足は自分、もう1足は友人、さらにもう1足は先輩の分として購入し帰宅した。可愛い靴下集めも趣味です。うん、ホリデーシーズンだ。

前回のリモート集中話から一転、休める環境じゃないかと自分に突っ込みたくなるな。ごめん。今日は通院もあるし午後は休むと宣言しているとはいえ、平日にこういう時間があると「いいのかな」と未だに少しびくびくしてしまう(仕事チャットも本当は休むと決めたら見ないほうがいいが、今日はなんとなく見てしまった)。私も私以外の全員も、なるべく休めるときに休める環境だと体も心も壊さずにすむよなあ。

 

帰り、あまりの真剣な雰囲気に宿題でもしているのかと思いきや実はゲームに熱中しているらしい少年ふたりに遭遇。いつの時代もゲームの吸引力はすごいな。少年の持ち物に貼ってある「GAME OVER 」というステッカーが妙に気になる。シュールだ。自虐がすぎると思うのはたぶん私が少年の歳ではないから。きみの人生的なゲームはきっと、まだまだ始まったばかりだぞ。