日なたのアイスクリーム

オタク気質30代の散文裏ブログ。日常での気づきやオチのない日記、犬や猫のことなど。

ヤフコメに心打たれる夜もある

ついつい見てしまうSNSと同じぐらい、世代的に?ついつい開いてしまうのがYahoo。

水を飲むように自然にYahooトップ画面を開いてしまう。今日の話題をだいたい教えてくれると思ってしまうから。

限られた文字数で記事タイトルを作る人たちをいつも心で応援している。

連日のトップ記事や労働に関するニュースにももちろん思うところがあるが、そんなYahooニュースでたまに見つけてしまうのが秀逸なYahooコメント、通称ヤフコメ。

(文字を見るのが好きなのでついついコメント欄も、気になるときは各コメントへの返信まで見てしまうわけだが)

 

別にアンチコメントや自分語りの巣窟でもないんだよね、ヤフコメ。

確かになぜあの俳優やあの女優へのコメントはネガばかりなんだ?と悲しくなることもあるが、全部が全部ではない。

的を射たコメントもあったりするし、勉強になることもある。

ヤフコメおじさんとも言われがちなメディア、確かによく見ている層は平均30代以降だろうなとは感じるが

ほんと、変なコメントばかりではないよ。多分。

あ、ただ見る記事によってコメントのテイストもだいぶ変わるかもしれないので、もちろん偏らないようYahooだけではなく他のメディアや紙やSNSも併せて見るのが良いと思う。

ちなみにアンチコメントばかりで悲しくなる某俳優や女優は、TwitterやインスタYouTubeではめちゃめちゃ歓迎されているからちょっと安心する。

 

たまに人生の先輩方の貴重なコメントを見つけて、ミニブログの気持ちで読んでしまうのだが

昨日はある記事で68歳の男性が数行の文章の最後に「恋はおしゃれなゲームですから。」とコメントしていて……

なんと粋なワードセンス…と感動してしまったが、調べると約50年前にリリースされた曲の歌詞にその表現が使用されていた。

世代的にその曲を知っている可能性があるにしても、それ以外の前後の文章もまるで短編小説のようなクオリティで、数行だけでも色々な本や文化に触れてきた背景を感じさせた。

ヤフコメやネットのコメントでたまにこういうセンスがある方に遭遇し、そっとキャプチャする。

そうして今日もいい言葉を知った、と満足し眠りにつく。

(じ、地味!だけど楽しい)

 

 

「忘れてもいいよ。俺たちが覚えてるから。」

 

 

以前、初代ドラえもん声優である大山のぶ代さんの病気に関するニュースでトップに掲載されていたヤフコメ。

これを書いた方にヤフコメ大賞(というコンテストを作ってほしい)を与えてほしいと切に思った。

その1行でどれだけすべてが伝わることか。

俺「たち」なのも、文字数のリズムも、もう完ぺきすぎる。

たぶんずーっと覚えてるけど、もし私が見失っても、これを見た誰かがまた覚えていてくれる。

言葉は巡り巡るよね。

Amazonレビューで素晴らしいコメントを見つけたときも似たような気持ちを抱くけれど、

名もなきコピーライターはいつの時代も生息している。

四角い箱、小さなスマートフォン、ノートの中、きっと無限だ。

 

 

ネットに漂う言葉や表現を妙に忘れられないのは昔から。

古くは5ちゃんになる前の2ちゃんねる

X JAPANの活動(当時は復活前)であれこれ議論が交わされていたスレッドにて、こんなやり取りがあった。

 

「俺は鍵を握っているのはhealthなんじゃないかと思う」

 

スペルー!(正しくはheathです)

で、その書き込みへの返信

 

「確かに健康は大事だ」

「だな」

 

最高すぎんか?

返しがうますぎる住人の方々。

誰も「ヘルスになってますよ」なんて突っ込まないし、本当に健康は大事だからな。

たぶん一生覚えているやり取り。

他にも2ちゃんは栄養やサプリメントに関するスレッドで

「どうせ◯ぬのにな」という一言が書き込まれていたのも忘れられない。

確かにそうだけど、そうなんだけど。

 

 

なんの話だったか。そう、ネットにはセンスのある言葉や昔の文化を知るきっかけやあらゆる名コピー、珍コピーが溢れかえっているという話。

ネットのやりすぎは時間の無駄、ヤフコメを見てもなんの役にも立たないと辛辣に思っている方がいるかは分からないが、そんなことはないというか、きっと人による。

(目と身体は本当に大事にしたいが)

私は言葉で人の感情を動かせる人にいつも、いつだって憧れている。