日なたのアイスクリーム

オタク気質30代の散文裏ブログ。日常での気づきやオチのない日記、犬や猫のことなど。

ネイルで季節の移り変わりをお知らせします

1か月ぶりにネイルを変える日。今年最後の予約のためクリスマスと正月を一気に乗り切れるてんこもりデザインでお願いした。指は何本もあるから色んなデザインを一気に入れられる(という考えをするタイプ)。

 

「できました…!ここ最近の中でいちばんの大作です」

オフから施術完了まで2時間以上。額の汗を拭うような真似をしてにっこり満足そうなネイリストさん。いつも私のオーダーが複雑というか、どこかの指に手描きのイラストやアートを入れたくなりネイリストさんに色々お願いしてしまうので申し訳ないなと思いつつ、どうやら複雑な注文が入るとネイリスト魂に火がつくのか逆に私がお願いした以上のこだわりネイルに仕上がることが多いので、本人も楽しんでくれているのかもしれない。一緒にデザインの詳細を決めて試行錯誤する時間も結構楽しかったりする。もちろんこのデザインやアートはできないと言われたらやめる(今のところ言われたことはないが)ので無理なお願いを強要する客にはなっていないと信じたいが。

そして確かに今回は過去イチ渾身の作といった仕上がりに感じた。自分の指をじっと見る。可愛い。今までもお菓子の立体アートやパンやプリン(おいしそうな爪シリーズをひとり開催していた)を描いていただいたりはしているが、今回は絵の具を使った繊細な水彩イラストや来年の干支をさりげなく取り入れた指や、クリスマスも正月もどちらもいける絶妙な色味の赤、そして指の角度を変えるたびにチラチラと色を変えるラメ。自分で指定したデザインではあるが何より技術に感動した。アートの再現性の高さ。指も爪もキャンバスより遥かに小さいのに、これはもはや本当にキャンバスだなと。

「やっぱり昔から美術や図工が得意だったんですか」一度聞いたことがあるが、答えはイエスだった。素質ってこういうこと。もちろん私は生まれてただの一度も美術や図工が得意だったことはないから、細かい技術はプロにお任せして、考えだけはあれこれと言ってみたり誰かの技術に喜ぶほうの生き方を選んだ。

お会計と一緒に「今年最後なので」と気軽に食べられるお菓子を渡した。喜んでくれてよかった。「ありがとうございます!良いお年を」ドアの前でネイリストさんが見送ってくれた。

良いお年を。もうこの言葉を言い合う時期になってきたな、と思う。いま会ったのが今年最後、来年まで会わない人が出てくる12月。それぞれの場所で良い年の瀬を過ごして、「来年も無事で会いましょう」そういう意味が含まれていると勝手に解釈している。良いお年を、そして来年も。今年もそう言い合える冬が来たことに感謝しよう。

 

来年も、と言ったあとで何だがネイル通い自体はいつまで続けようか、たまにお休みして不定期でお願いしていくスタイルがいずれはいいのかなあ、などとふわふわ考えたりもしている。時間とお金の積み上がりを考えるとたぶんいつかは議題に上げなくてはいけないが、今のところはメリットのほうが多く(また別記事で書く)、すぐ来月からやめるほどの確固たる決意もないのでしばらく楽しむのもありかな、迷うな。まあ来年の自分と相談でいいか。今は新しい可愛い爪で残り少ない2021年を楽しみたい。